たとえば中高生くらいを相手に、こんな問題を出したとする。

 

  「市はさまざまな施設を持っています。市役所、文化会館、小中学校や幼稚園・保育園など。それから土地も持っています。一般市民や企業、商店などは、自宅、工場、店舗、土地などを保有していると、固定資産税を納めなければなりません。しかし市は税を納めません。同じ文化ホールでも民間の場合は納税の義務があるのに、不公平ではないでしょうか。病院や観光施設でも同じです。行政の特権だという批判もありますが、どう考えたらいいでしょう。」

 

 ちなみに私が「学校での政治教育」(10月6日付け『政治免許証??』)といった中には、こういうトレーニングも含まれるが、それはおくとして、皆さんなら子どもたちにどう教えるだろうか。

 

 こういう問題は、分かったつもりになっていながら、ふだんそれほど深く考えているわけではないので、原理を説明するのは意外と難しい。本市の職員もふくめこのブログをご覧のなかには自治体職員もいると思うので、その方たちはどうだろうか。

 

 公共目的のための施設だから許される、そういう答え方もある。けれど学校だとか、病院だとかとなると、公立と私立とでは何が違うかと言われればこれも難しいし、「公共目的」という点では「何をもって?」と問われると、答えに窮する場合が多いのも、公務員なら経験済みのこと。

 

 税金を集める側が税を納める、としたらどういうことになるのか。上の問題はこれを考える。

 

 学説的にはいろいろな説明があると思うが、ひとつはっきりしていることがある。

 

 もしも市が公共施設分の税を納めるとしたら、その原資は何か、というと、税しかない。となると、納税のために増税をしなければならない。つまり税の「二重取り」をするだけということになる。(あと、施設の利用料を上げるという方法もあるが、それはちょっと別においておこう)

 

 だからとりあえずそんなことはやらないでおく。それだからこそ、施設は公共目的のために利用され、誰もが、安い負担で使えるようにする義務を持っている。

 

 では。税金から給料が出ている公務員は納税していないか。というとそんなことはなく、みなしっかり税を徴収されている。

 

 でも公務員が納める税も、元は税金でしょう、だとしたらこれも「税の二重取り」じゃないのか?

 

 これにはどう答えたらいいのか?

 明日にまわします。

 

 


 

 

市内での祭礼。
秋祭りの季節です。市内各地でこのような光景が見られました。

秋祭りの風景